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Project180第4期がいよいよスタート!

びぷれすイノベーションスタジオにて9月8日、第4期の熊本参加企業向けの事前研修を実施しました。参加企業は全8社。今年で最後となる期にふさわしく、以下のユニークな企業の方々にお集まりいただきました。(順不同)

すでに繋がりがある企業も、初対面の方同士も、これからの約4ヶ月間は同じProject180の第4期生。互いに切磋琢磨して新規事業を練り上げていく良き仲間であり、早くもコラボレーションの話まで聞こえてきました。

第4期の参加企業の多くは、「食」や「環境」「IT」などの時代を反映した関心事を事業の柱に据えています。もう一つの特徴はなんといっても、社長や取締役といった経営に直接関わる方々が大多数であること。企業のブレーン自らが新規事業創出に動き出すことで、今年の第4期で最後となるProject180は例年以上に刺激的なプログラムになる予感です。

事前研修に先立ち、来週に控えた集合研修に向けて各企業の魅力を発掘する「トレジャーハンティング」を目的としたライブ配信を実施してきました。そこで多くの方が声を揃えておっしゃっていたことがあります。

「熊本は資源が豊かだからこそ、これまで新しい事業の必要性を感じなかったのかもしれない」

阿蘇の山や天草の海。そこから私たちが頂く自然の恵みは確かに豊富で、改めて熊本が持つ魅力を再発見しました。しかし同時に、皆さんがおっしゃるように変化の激しいこれからの時代において、同じことや既存の価値観に基づいた事業を展開するだけでは、ときに立ち行かなくなることも事実です。

各企業の参加者には経営に関わるメンバーの他に、普段は現場仕事が主な方や、まだ入社して間もない若手社員の方もいらっしゃいます。事前研修の目的は企業同士の交流に加えて、自社の歴史を振り返って分析し、未来を予見して新たな可能性を探索することです。顧客や提供できる価値、強みや持ち得る技術といった当たり前すぎて普段は意識しずらい要素を深く見つめて考えることは、社員はおろか、社長にとっても容易なことではありません。休憩を挟んだ事前研修の後半では、皆さんの真剣な表情が伺えました。

現在から未来を考えるのではなく、未来を起点に考える。

日々のニュースに現れる話題は、変化のほんの一部分。特に情報が溢れる現代においては、目に付きやすい社会の動きだけでなく、その奥深く、流れの中心にある未来への種をつかむことが必要です。オーストリアの作家、ロベルト・ユンクが残した「未来はすでに始まっている」という言葉からは、そうした鋭い洞察と予見が、新規事業の創出においても力を発揮することを感じさせてくれます。

どの企業も、これまでの事業や人々との繋がりの中でユニークな種を撒き、育ててきたことは間違いありません。それらを的確に見つけ出し、洗練し、未来を創っていくことがProject180の目指すところです。そのためには参加企業さまに加えて、来週末の集合研修からジョインする県外パートナーの方々の力が欠かせません。現在と未来、中と外。複数の視点から自社を多角的に捉えることで見える世界は圧倒的に変わります。

事前研修の最後は、これからの約4ヶ月、ともに新規事業を創り上げる県外パートナーについての案内で締めくくりました。もしかすると、4ヶ月では終わらないかもしれません。過去にはProject180が終わった後も、継続して良きビジネスパートナーとして伴走する方々がいらっしゃいました。

次回の集合研修ではいよいよ熊本企業と県外パートナーの顔合わせ、そしてチームでの協働が始まります。昨年に引き続き、コロナ禍での実施となるProject180の第4期。やむを得ずオンラインでの参加となる方もいらっしゃいます。コミュニケーションが難しい場面があるかもしれません。しかしそうした変化はひょっとすると、少し先の未来ではごく当たり前となり、私たちは今まさに変化の渦中にいるとも言えます。未来を志向し、創り出すためには、自分たちが今まさに置かれているこの状況を楽しむという意識が大切なのかもしれません。

Project180第4期の集合研修は、来週からいよいよスタート。未来はすでに始まっていますよ。

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