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竹トークxオープンセミナー+プログラム説明会を開催しました!

7月14日(水)にSHIBUYA TSUTAYAよりオンライン配信にて、竹トークxオープンセミナーおよびプログラム説明会を開催しました。ご参加頂いた皆様ありがとうございました!

まずはじめにお話を頂いたのは、Project180第3期修了生で株式会社ヤマチク3代目の専務取締役、山崎彰悟さんです。ヤマチクさんは50年以上にわたり、竹の箸だけを作り続けてきた熊本県南関町の企業。毎日のように使う箸だからこそ、その軽さや所作のしやすさ、手触りや口当たりにいたるまで、使い手の気持ちに沿った非常に細やかな仕事をされています。

2019年にはオリジナルブランド「okaeri」の開発にも着手し、国際的なデザイン賞をはじめとする数々のアワードを受賞。東京のミシュランレストランや音楽家の坂本龍一さんといった環境問題に関心の高い層へも愛用されるようになっています。

竹のとんでもない生長の速さと極稀に咲く花、そして竹取物語を素材に竹を「不思議生物」としてご紹介頂いた後はいよいよ「竹トーク」。Project180で第1期からメンターを務めてくださっている黒鳥社のコンテンツ・ディレクター、若林恵さんと、バイヤーでmethod代表の山田遊さんを迎え、第3期の県外パートナーでProject180修了生の守田篤史さんを交えた4名で竹を巡る放談の時間です。

竹は宇宙からやってきたというトンデモ話から始まり、ヤマチクは果たして竹と人間どちらの味方なのかという議論が交わされている間、一体何のイベントに来たのかと混乱してしまった方もいたかも知れません。しかし、山崎さんのお話を聞いていると、少しずつ、Project180を通して新たなアイデアを生み出し、変化を成し遂げてきている、企業の姿をイメージできたのではないでしょうか。

「竹と人間の関係を捉え直す必要がある。自分たちは竹についてまだ何も知らない」

箸をつくること、そしてモノをつくることからの脱却。モノづくりの再定義は、未来が読めない今の時代に全ての企業が問うべきことなのかも知れません。昨年、ヤマチクさんと県外パートナーが一体となり、Project180で生み出した、竹の実験プロジェクト「take lab」も、そうした活動の一つです。社員の発案で、山に生えすぎた筍をメルカリでとりあえず売ってみる。地面に生えたまま焼いて食べる筍の「大地焼き」という大胆イベント。

何かしらのプロダクトをつくるという前提を疑い、原始的かつ衝動的な企画をまずは実行する、そしてそれを可能にする社内の仕組みを整える。どれも一朝一夕で作れるものではありませんが、熊本企業と県外パートナー、そして心強いメンターとともにじっくりと新規事業開発に取り組むことで、時には回り道もしながら持続可能なアイデアをしっかりと着地させることができるのではないでしょうか。

今年の第4期で最後年となるProject180。東京といった大都会で暮らし、漠然としたモヤモヤを抱えながら日々を過ごしている人にとって熊本は刺激的です。地域に根ざす企業だからこそのスピードとスケール感。熊本から新しいチャレンジをしたい方はぜひ、県外パートナーとして、Project180第4期生として、熊本企業とともに新たな事業を生み出してみませんか? 熊本企業も合わせて、8月6日まで募集中です。ご参加お待ちしております。

7月14日のオープンセミナーの動画はこちら

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